TomoShop® Viewer シリーズ
目次
(3D造型機向け、3Dビュアー、計測・解析ソフトウェア)
昨今の3Dプリンタの需要は目覚ましいものがあります。その分野では産業、ホビーと様々です。例えば、医療分野でも優れた3Dで造型された、実際に手に取って見れる模型が欲しいという理由からその需要はかなり高いとされています。
参考資料↓
http://matome.naver.jp/odai/2137749241316676201
そこで、TomoShop® Viewer シリーズはCTデータから3D造形機の橋渡しを可能にする目的のため生まれたソフトウェアです。Viewrシリーズの種類には
- Viewer ※TomoShop® Dental Viewerと同じエディションです。
- Viewer Lab
- Viewer Pro
の三種類があります。
TomoShop® Viewer (TomoShop® Dental Viewer) 、Viewer Lab
活躍が期待できる分野は
- 医療現場
- 歯科医療現場
- 獣医療現場
- 対象物のサイズが50㎛以上のもの
例えば、医療CT、MRIのデータを3Dモデルで簡単にモデル化するにはDICOM形式のデータをSTL形式に変換しなければなりません。
そこで、TomoShop® Dental Viewer (TomoShop® Viewer) はそのSTL変換機能でけでなく、優れたCT技術を元にGPU(グラフィックボード)を使用した高速なスピード処理を実現する高機能な3Dプリンタ補助ソフトとして登場しました。
TomoShop® Dental Viewer (TomoShop® Viewer) はサイズが50㎛までの部分を含む物体を対象としております。
TomoShop® Viewer Pro (TomoShop® Viewer ハイグレード版)
サイズが50㎛以下の部分を含むサンプルを対象にして開発されたソフトウェアです。対象サイズ以外は上記のTomoShop® Dental Viewer (TomoShop® Viewer) と同様のソフトウェアとなります。
対象物がより小さくなる為、お勧めの分野は
- 工業・産業系
- 研究モデル(様々な分野)
- 美術品
- ホビー
- その他
- 対象物のサイズが50㎛以下のもの
です。
3D プリンター・3D造型機向け機能
TomoShop® Viewer シリーズは必要な部位のみを抽出したり、新しい形状の追加、形状の修正が可能です。
TomoShop® Viewer シリーズにはCT、MRI から出力されたデータから3Dプリンター・3D造型機で3次元の造型モデルを作る前準備を行う補助機能を搭載しています。
TomoShop Viewer (Pro)でSTLデータを作成して3Dプリンターで造型化した心臓の模型。
STLデータを3Dプリンターで造型した下顎骨の模型。
以下はその主要機能です。
- セグメンテーション機能で欲しい部位を抽出する事が可能です。
- ボリューム編集機能でボリュームデータの編集が可能です。(形状の変更、新規形状の追加、不要な形状の削除~等)
- 色付け機能でカラーの3Dモデルデータを作成し出力する事が可能です。
- ファイル変換・出力機能でSTL、WRL等のデータ型式で出力が可能となります。
DICOMデータ(3Dファイル)の読込、編集、STL形式への変換・出力、3Dモデルの造型の流れ
☞ これらの機能の詳細は見たい部位・領域の抽出・3Dプリンター向け機能の詳細ページでご説明致しております。
その他の機能:
アーチファクト低減機能(リングアーチファクト)
リング/縦アーチファクト低減機能でCT再構成における3D造型や検察に支障が出るリングアーチファクトを強力に低減・削除をする事が可能です。
リングアーチファクトの低減の例
縦アーチファクトの例
☞ リングアーチファクトの低減・削除に関する詳細をCTアーチファクトの低減処理技術ページにてご説明致しております。
ボリュームレンダリング表示機能
TomoShop Viewerの3D表示法はレイキャスティング法を使用しており、自然物等の細かい形状を忠実に再現する事も可能です。
計測と解析機能
TomoShop®には様々な計測と解析機能が搭載されております。
☞ 詳細は画像及びボリューム計測・解析技術を参照ください。
使用できる環境
TomoShop®は下記の設定環境の整ったパソコンで使用できます。
- CPU: Ivy Bridge世代かそれ以降
- GPU:
- NVIDIA社製でCUDAが可能である。例:GeForce、Quadro、Tesla
- Compute Capability(演算能力)が5.2かそれ以上のもの。(Ver 5.0以降)
- そのGPUの最新版のドライバーがインストールされている。
CUDAが可能なGPUのリストは下記のページで確認できます。
☟
https://developer.nvidia.com/cuda-gpus
- OS: Microsoft Windows 10/11 (x64)
- メモリ: 16GB以上(通常使用では最低16GB以上を推奨します。※扱うデータのサイズによります。)
- 使用電源: 650W以上
- Microsoft .NET Framework 6.0の「ASP.NET Core ランタイム」と「.NET デスクトップ ランタイム」
その他:
Windows OS(10、11)のタッチ型タブレットPCでどこでも簡単に手で操作することも可能です。
ファイルのインポートとエクスポート
入力
- 2Dスライス・データ
- DICOM、TIFF、PNG、BMP、JPG
- 3Dスライス・データ
- ボリュームデータ(Vol)、DICOM
- Raw(3D)、他
出力
- 等値面(ISO)
- STL、VRML(.wrl)、IGES
- 3Dデータ
- DICOM(.dcm)、TIFF、PNG、BMP、JPEG、ボリュームデータ(.vol)
- 動画
- WMV、H.264(.mp4)
デモビデオ
顎骨モデルのSTLデータ作成
☟
https://www.youtube.com/watch?v=cXkrd1qE5sE
心臓モデルのSTLデータ作成
☟
https://www.youtube.com/watch?v=1vh2dZLv_4w
詳細スペック
※注○=搭載している
×=搭載していない
△=オプション(別価格)
機能 | Viewer | Viewer Lab | Viewer Pro |
---|---|---|---|
マルチタッチ操作(タブレットPC(Windows8~ )向け) | ○ | ○ | ○ |
リングアーチファクト低減 | ○ | ○ | ○ |
エッジ保存デノイジング | ○ | ○ | ○ |
曲面保存平滑と鮮鋭化 | 〇 | 〇 | 〇 |
アドバンスド閾値 | 〇 | 〇 | 〇 |
ムービー出力(H.264/WMV) | ○ | ○ | ○ |
等値面(STLファイル)出力 | ○ | ○ | ○ |
等値面の部位分離機能 | ○ | ○ | ○ |
等値面のスムージング機能 | × | ○ | ○ |
高精細(2K,4K)等値面 | × | × | ○ |
ボリューム編集 | ○ | ○ | ○ |
ボリューム形状の編集 | ○ | ○ | ○ |
ボリュームの可視化 | |||
無料Volume Player | ○ | ○ | ○ |
デュプリケート・ウィンドウ | × | ○ | ○ |
立体視レンダリング(3D視覚) | ○ | ○ | ○ |
最大値投影法 | ○ | ○ | ○ |
ボリュームレンダリング法 | ○ | ○ | ○ |
局部エッジレンダリング法 | ○ | ○ | ○ |
多断面変換法(MPR) | ○ | ○ | ○ |
厚み付き断層像表示法 | × | × | ○ |
等値面変換レンダリング゙法 | ○ | ○ | ○ |
パノラマ表示(開、閉曲線) | ○ | ○ | ○ |
伝達関数の制御 | ○ | ○ | ○ |
切り出し(ボックスと円柱) | ○ | ○ | ○ |
切り出し(3D画面内で自由曲線を用いて切出し) | × | ○ | ○ |
計測・解析 | |||
2D・3D内径計測 | ○ | ○ | ○ |
3Dフィッティング | ○ | ○ | ○ |
3D粒子解析 | ○ | ○ | ○ |
ドローイング | ○ | ○ | ○ |
距離計測 | ○ | ○ | ○ |
角度計測 | ○ | ○ | ○ |
CADデータシミュレーション | ○ | ○ | ○ |
欠陥検出(オプション) | × | × | △ |
サポートできるボクセル分解能 | |||
50μm以下 | × | × | ○ |
価格 | |||
メーカー希望小売価格(税抜) | 30万円 | 45万円 | 60万円 |
メーカー希望小売価格(税込) | 33万円 | 49.5万円 | 66万円 |
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