TomoShop®は、
- CT画像再構成
- ボリューム可視化
- 画像計測・解析機能
をモジュール化し、高速・高画質、使いやすさ、そして経済的な価格を追求した国内初の高機能CT再構成・ボリューム可視化・画像解析統合ソフトウェアです。
驚きの処理スピードを実現
既製のCT検査システムの問題点:
X線やγ線などを用いて対象物体を非破壊的に検査できるコーンビームCT装置において、撮影した透視画像から対象物体の3次元断層像を得る画像再構成部分は、膨大な計算を必要とし、計算時間が長くなる問題点があります。
近年、非破壊検査およびバイオ研究用のX線CT装置は、マイクロCTからナノCTに進み、3次元断層像のサイズも何百メガバイトからギガバイトに増大化し、ボリューム可視化および計測機能で処理する時間がかなりかかるようになりました。処理時間の短縮化の要望が出ています。
TomoShop®は、もともと家庭のパソコンで高画像のCG・ゲームや映画・ビデオを楽しむ為に開発されているNVIDIA製のGPU(GeForce、Quadro等)、CUDAのスピード処理技術を使うことにより、これまで以上に速い処理スピードを実現し、また一般のレベルのPCで使用できる画期的なCTソフトです。
より鮮明で正確な画像処理の実現
撮影する時に起きるハード的な問題であるノイズと補正誤差などの影響は、従来の手法[2]で再構成するとアーチファクトが生じ、ユーザーに正確な情報を伝えることが難しいと言う問題点があります。
TomoShop®の技術は、ノイズがふくまれている撮影画像に対してノイズ減滅処理を行い、再構成画像のアーチファクトを軽滅処理を行い、より正確な情報をユーザーに伝えます。
様々な動きをするCT装置に対応
従来の画像再構成法は、標準な円軌道コーンビームCT装置にしか適用できない問題点があります。
TomoShop® は再構成機能を円軌道のほかに、楕円軌道・多角形軌道など非標準的な撮影軌道にも対応し、ハード的に起きる幾何誤差を自動的に抽出できるフォーカシングにも対応しています。[1]
使用できる環境
TomoShop®は下記の設定環境の整ったパソコンで使用できます。
- GPU :
- NVIDIA社製でCUDAが可能である。例:GeForce、Quadro、Tesla
- Compute Capability(演算能力)が3.0かそれ以上のもの。
- そのGPUの最新版のドライバーがインストールされている。
CUDAが可能なGPUのリストは下記のページで確認できます。
↓
https://developer.nvidia.com/cuda-gpus
- OS: Windows 7/8/10の64bit版(x64)
- メモリ: 2GiB以上(容量はサンプル・データの大きさによります。)
- 使用電源: 650W以上
その他:
Windows 8のタッチ型タブレットPCでどこでも簡単に手で操作することも可能です。
データの入力・出力形式
入力
- 2D
- TIFF、PNG、BMP、RAW、float_bs等、DICOM
- 3D
- VOL、DICOM
出力
- VOL、STL、DICOM、IGES
価格を低く抑えて経済的なソフト
TomoShop®は「優れたX線CT検査装置システムをより多くのユーザーに普及させたい」というすばらしい夢を持った開発者・楊海圏氏の手により開発されたX線CTソフトです。
TomoShop® はこれだけの高機能を実現しているにも関わらず、既に市場に出ている類似するX線CTソフトと比較して格安で提供しております。
TomoShop®の種類
円周軌道系 (コーンビームCT)
TomoShop® は機能の違いにより、Fエディション・シリーズとRエディション・シリーズを市場に提供しています。
ヘリカルCT
Helixエディション・シリーズが対応します。
水平並行(直線)軌道系(自動インライン検査)
[1] 李 美花、工藤博幸, CUDAによるコーンビームCT画像再構成の高速化とツールキット開発, 映像情報メディカル, Vol. 40, No. 13, pp. 1194-1198, 2008年12月.
[2] L.A. Feldkamp, L.C. Davis and J.W. Kress, Practical Cone-Beam Algorithm,
J. Opt. Doc. Am. A 1, pp. 612-619, 1984.
[3] M. Grass, T. Koehler and R. Proksa, 3D Cone-Beam CT Reconstruction for Circular Trajectories, Phys. Med. Biol. Vol. 45, No. 2, pp. 329-347, 2000.